静かに帰国

久しぶりに踏んだ故郷の土は、
いつになく優しく、暖かく、
そしていっそう懐かしく僕を迎えてくれました。

アメリカといっても、僕の友人は日本人がほとんどです。
同学年で言えば、
多くは駐在員の家庭であったり、
留学中であったりなので、
いずれはアメリカという国を離れ、それぞれの場所へ移っていきます。

僕が学生だった頃も、途中で帰国する事になり
一緒に学生生活を終える事ができなかった友人もたくさんいます。

年上の社会人の友人にしても、
元々は転勤で、あくまで一時的にアメリカで生活している人が多いので
国籍や永住権等、特別なビザがなければ、
様々な事情により、いつかはこの地を去っていく事になります。
そして同じ様に、新たにこの地にやって来る人々も毎年います。
それでも日本人はずいぶん減りました。

だから、人によっては地元に帰っても
必ずしも見知った友人に会えるとは限りません。
僕らが暮らしていたのは異国で、
僕ら「外国人」にとっては、来るもの去るものの場所なのです。

だけど、今回の帰郷は
色んな偶然が重なり、
一度はシカゴの地を離れた友人の多くが戻ってきていて、
また、かつての様に変わることなく、
お互いの時間を共有する事ができました。
それは僕にとって、大きな意味を持っていました。

変わり続ける街。
変わらない街。
そして、
一度変わり、また戻る街。
離れてみて、初めて分かる事。

もしかしたら、故郷というのは
誰にとってみてもそういうモノなのかもしれません。
暮らしていた頃は当たり前すぎて気付かなかったけど、
今の僕の目には、故郷の空がとてもとても
綺麗なモノに映りました。


様々なオモイと時間を静かに胸に秘め、
ただいま、帰国いたしました。
[PR]
by karasimutard | 2005-09-21 16:03 | ♪一言
<< なんとなく あはっ >>