ピジョン

意外と逃げる事にもエネルギーを使うんだな
何もしてないのに ちょっと疲れた
そして また歩き出せない

歩けない僕は落ちこぼれ

どこまでも青い空がいた
僕は試しに聞いてみた

「ねぇ 君はどこまで君なの?」
空は答えた
「ボクも どこまでボクかわからない」
空になれば自由になれると思ってたけど
果てしないからやめておいた

怪我をしたのだろうか もがき続ける鳥がいる
もう二度と空を 舞えないのか
なのに まだあきらめないの

飛べない鳥は落ちこぼれ

どこまでも白い雲がいた
僕は試しに聞いてみた

「ねぇ 君はどこまで行くの?」
雲は答えた
「わたしも どこまで行くかわからない」
雲になれば気持ち良さそうだと思ってたけど
気が遠いからやめておいた

何もしてないのに 歩けない僕がいる
もう飛べないのに もがきつづける鳥がいる

飛べない鳥は 何を思う?


どこまでも青い空が
ゆっくりと燃えるように赤くなる

「ねぇ 僕はどこから来て どこへ行くの?」
夕暮れが答えた

「難しい質問だけど 君はもう
答えを知ってるんじゃないのかい?
君の行く先は 君にしか決められない
そしてどこまで行っても 『自分』からは逃げられない

正しい答えなんてないよ
それが答えだ」

「じゃあ この鳥は もう一度空を飛べる?」
夕暮れが答えた

「それも誰にも分からない でも
僕は この鳥がもう一度飛ぶのを ずっと待ってるよ」


飛べない鳥は それでも飛ぼうとする


正しい答えはないが
鳥は 空が 自分を待っていてくれる事を
もしかしたら知っているんじゃないだろうか
だから 何度も 何度も 何度も


はばたいて・・・
鳥という『自分』から逃げないで・・・


空にもならず 雲にもならず
明日からも僕は僕を続けるよ
そして また もがいてみる事にするよ


飛べない鳥は落ちこぼれ

そう思っているなら どうか見守っていてください
飛べなくても 飛ぼうとして もがいている鳥

それはそれで きっと

美しいハズだから・・・
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by karasimutard | 2005-03-26 04:52 | ☆ヒトを繋ぐ
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