人気ブログランキング | 話題のタグを見る

桜のある街

目の前で子供が派手に転び
火がついた様に大声で泣き出す

ムネが痛む 自分の子供の頃を思い出す
僕もよくあぁやって泣いたっけ
お前がそんなに泣くと
母さんの心はもっと痛むんだぞ

あぁ どうか この街が
幸せでありますように・・・

振り返ると後悔する事
例えば君に言えなかった言葉

愛してるのにそう言えなかった いや 言わなかったのか?
恋は悪魔の仕事だと思う
愛は天使の仕事で
僕は理解する事ができそうにない

あぁ どうか この街が
幸せでありますように・・・

電車にゆられて隣の駅へ
優先席の近くでケータイメール

隣に立つ 同い年くらいの男が素直に
電源を切り当たり前の顔
なんでも反抗している
僕がなんだかとても恥ずかしい


この街の真ん中に 大きな大きな桜の木
いつか花を咲かす明日を 雪どけを待っている


その木の傍で子供が転ぶ この間と同じ子だ
必死に我慢して泣かずに歩き出す

あぁ あの子もがんばってるんだなと痛感する
母さんは「偉いね」って笑ってる
なんだか安心したよ
桜の木は優しく見守っている

あぁ よかった この街は
幸せでいるみたいだな・・・

電車にゆられて君の駅へ
僕は優先席近くで電源を切る

だから 君の街へついてから言えなかった言葉を
「愛してる」って言おうと思う
愛は理解できないが
確かにそこにあると感じる

並んで歩く僕らに優しい風がふいた

あぁ よかった 君の街も
幸せでいるみたいだな・・・

春になったら 僕の街へ桜の木を見に行こう

あぁ どうか この街が
明日も幸せでありますように・・・
by karasimutard | 2005-03-26 05:23 | ☆キャッチ アンド リリース
<< 生意気なエンジン 眠れない夜の伝言ゲーム >>